Facilities
このページでは、成川研究室が所有している主な機器類を紹介します。成川研は光に関する研究を行っていますので、特に光に関わる装置を多く所有しています。近隣の研究者の方で、使用を検討したい場合は、気軽にご連絡ください。
①シアノバクテリア培養系
・シアノバクテリアの培養用インキュベーター(左)。蛍光灯やLED光源を用いて光を照射しています。
・LEDに関しては、遠赤色光、赤色光、橙色光、緑色光、青色光の5種類を所有しており、様々な光質で培養が可能です(中)。
・遠心破砕機(右)。ガラスビーズなどを用いて、多検体を同時に破砕できます。DNAやRNAの抽出などに利用しています。
②大腸菌の培養、タンパク質精製系
・大腸菌の培養用インキュベーター(左)。5 Lフラスコの場合は1本、2 Lフラスコの場合は2本入れられます。
・タンパク質を精製するためには、細胞を破砕しなければいけませんが、ガスの圧力でフレンチプレスの様に破砕する機械を所有しています(左から2番目)。送液型なので、破砕する液量が多くなっても問題なく、また、取り外すことなく簡便に洗浄できるのが特徴です。
・タンパク質を精製するのには、高速精製可能な装置・AKTA PURE, AKTA prime plusを使用しています(右2つ)。2023年度中にAKTA PURE 2台目が納入される予定です。多くの方がタンパク質精製に取り組んでおり、機器の予約が混み合っていましたが、今後は少し解消されると思います。。
③光関連装置
・波長可変光源(左)。様々な光質(430 nm〜790 nm)の光を照射することができます。光強度も制御できます。
・ルミノグラフ(中央)。蛍光、発光検出器。蛍光に関しては、R/G/B/UVの四種類の光源で励起できます。白色光源を用いて、通常のCBB染色ゲル写真などを撮影することもできます。
・吸光度・光学密度を測定するための分光光度計(右上)。積分球を持っているので、濁ったサンプルや固体の吸収スペクトルを測定することもできます。細胞の吸収スペクトルを測定するのにとても便利です。また、温度制御ユニットも持っていますので、温度に依存した反応を測定することもできます。2022年度から吸光分光光度計は2台持ちになったので、1台はシアノバクテリアの分析用、もう1台はタンパク質の分析用という形で使い分けています。
・蛍光分光光度計(右中)。室温で測定するだけでなく、液体窒素温度下で測定するユニットを特注で作っているので、液体窒素温度下で発光・励起蛍光スペクトルを測定できます。光化学系の量比やフィコビリソームからのエネルギー遷移を測定することができます。
・プレートリーダー(右下)。吸光(200-1000 nm)、蛍光(励起:200-1000 nm、発光:270-840 nm)、発光(360-670 nm)全てを測定可能です。全てスペクトルを測定できます。
④その他
・サーマルサイクラー(左)。分子生物学では必須な装置ですよね。
・リアルタイムPCR(左から2番目)。DNA、RNAの定量解析に用いています。
・顕微鏡(右から2番目)。これも生物を扱う上では必須ですね。一般的な実体顕微鏡と光学顕微鏡があります。
・HPLC(右)。小分子(ATP, cAMP)や色素(クロロフィル、開環テトラピロール)などの分離・定量に用いています。
・エバポレーター(右)。溶媒を飛ばすのに使用。主に、色素の分析用に用いています。
・ガス置換装置(右から2番目)。ビリン管弦酵素の活性を測定する際、嫌気環境で行う必要があるため、ガス置換装置を利用して、キュベット内を嫌気的にしています。