PNAS誌に論文が掲載されました
Narikawa et al. (2013) PNAS, 110 (3): 918-923
PNAS誌に論文が掲載されました。シアノバクテリオクロムAnPixJとTePIxJの色素結合領域の結晶構造決定に成功しました。二つの構造が異なる色素構造由来のものであったため、フィトクロムの構造と合わせて、開環テトラピロール結合型光受容体の光変換について、その普遍性と多様性について議論しました。
この論文は、実験が終わってから論文化するまで、非常に長い時間がかかってしまい、苦労した論文です。共著者や同分野の研究者の皆さんに迷惑をかけて、非常に申し訳なく思っています。査読では、一人の方にはかなり絶賛で、“Without doubt, this is a very exciting and important paper that the field has long been waiting for”, “I believe this paper will be of high interest to a wide audience”といった嬉しい言葉をいただきました。一方で、もう一人の査読者の方からも、基本的には"this paper represents a significant progress"といった好意的な評価もありましたが、"The authors show a very boring set of figures in the main text"といった、かなり辛辣な評価も頂きました(笑)。お陰様で、general journalに投稿する際に必要なことを学ぶことができたと思います。ともあれ、結果的に世の中に発信することができて良かったです。