伏見さんの筆頭著者論文がBiochemistry誌にアクセプトされました
Clark Lagarias, Don Bryantとの共同研究の伏見さん筆頭著者、成川最終著者論文がBiochemistry誌に受理されました。これまでに知られているシアノバクテリオクロムは全て、Canonical Cysというアミノ酸が開環テトラピロールのA環に結合することで、色素を安定的に保持しているのですが、今回報告したシアノバクテリオクロム群では、そのCanonical Cysがないにも関わらず、光変換するものでした。これらのシアノバクテリオクロムにおいては、second Cysと呼ばれる別の場所に保存されたCys残基が色素に安定的に結合し、さらに、二つの光質の量比を感知するのではなく、緑色光の光量を感知する性質を持つことを明らかにしました。この仕事は、「Canonical Cysありき」というシアノバクテリオクロムのこれまでのドグマを覆す内容であり、別の新たな光受容体の存在も示唆する内容になっていると思います。メインの図13個、サプリの図6個とかなり盛りだくさんで、かつ、グラフばかりの論文ですが、興味のある方は読んでいただければ幸いです。