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伏見さんの筆頭著者論文がPhotochem. Photobiol. 誌にアクセプトされました


伏見さん筆頭著者、成川最終著者論文第三弾がPhotochem. Photobiol. 誌に受理されました。僕が最初にシアノバクテリオクロムAnPixJについて報告したJ. Mol. Biol. 誌での論文(Narikawa et al. 2008 J. Mol. Biol.)においては、AnPixJには3つのシアノバクテリオクロム型GAFドメインが存在し、そのうちの二番目のGAFドメイント(AnPixJg2)と4番目のGAFドメイン(AnPixJg4)が色素を効率良く結合するものの、AnPixJg2のみがphotoactiveであると結論づけていました。しかし、その後、Nathan RockwellやClark Lagariasらのグループにより、2012年に、同じred/green型のシアノバクテリオクロムの中には、緑色光吸収型が不安定で、速やかに暗反転してしまうものが存在する、という報告がなされました。その後、暫く気づかずにいたのですが、ある時、AnPixJg4が光変換しないように見えたのは、実は暗反転が速かったからかも!?という可能性に気づき、実験を行ったところ、確かにそうだった、という流れで、この論文の骨子が作られました。その後、さらに、AnPixJg2とAnPixJg4の配列を比較し、暗反転に重要と考えられる6つのアミノ酸残基を見いだし、それらを全てAnPixJg2に導入することで、AnPixJg4までとは言えませんが、かなり暗反転速度が速いタンパク質(AnPixJg2_DR6)を創出することに成功しました。また、これらをベースに、cAMP合成酵素との融合タンパク質を作製することで、赤/緑色光変換型・赤色光・暗状態変換型cAMP合成システムを作ることに成功しています。これらのツールは、まだまだ改善の余地があるとは思いますが。

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