top of page

博士学生・三宅くんの論文がFEBS J. 誌に受理されました!


博士課程1年生の三宅くんの論文がFEBS J. 誌に受理されました。本論文では、まず、Acaryochloris marinaにフィコシアノビリンを合成するPcyAが例外的に2つ存在し、それらがメイン染色体とプラスミドにそれぞれコードされていることを見出しました。フィコシアノビリンを結合するタンパク質として、メイン染色体には光受容体、プラスミドにはフィコビリソームがそれぞれ主にコードされているため、メイン染色体のPcyAは光受容体に、プラスミドのPcyAはフィコビリソームにそれぞれ色素を供給している可能性が示唆されました。詳細な生化学解析を進めることで、前者はフィコシアノビリンに加えて、それより長波長を吸収できる18^1,18^2-DHBVを、後者はフィコシアノビリンのみをそれぞれと同じDNA単位にコードされているタンパク質に供給している可能性を提示することができました。Acaryochloris marinaは他のシアノバクテリアよりも長波長の光質を光合成に利用しているため、このようなシステムによって、長波長の光質を感知することを可能にしているのかもしれません。生理学的なデータはまだあまりないですが、今後、それらも含めた研究を展開したいと思います。

この論文の経緯についてコラムを執筆したので、興味のある方は是非お読みください!

タグ:

Featured Posts
Recent Posts
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Black Square
  • Twitter Black Square
  • Google+ Black Square
bottom of page